総合格闘技初心者が試合出場に必要な4点!ルール反則MMA必須知識!

武術・技術

総合格闘技の試合で闘っている選手を見ると、試合に出れたらいいなあと思ってしまいますよね。これから始める人も、トレーニングをすでに始めている人も、初心者が試合に出るまでには何が必要なのかわからないと思います。

総合格闘技はルールや反則も他の格闘技と違う部分が多く、わかりにくいです。

この記事では、総合格闘技の初心者が試合出場までに必要な練習期間、練習内容、準備、出場資格、最速で試合に出るための裏ワザなどについて說明しています。

試合に出場しない人も、知っておきたい総合格闘技・MMAの基本となるユニファイド・ルールの規則や反則について、階級・服装・ラウンド・勝敗の決定、反則の一覧など、やさしく解説していまので、ぜひご一読くださいね。

それでは、初心者が試合出場するのに必要なことから見ていきましょう!

試合出場に必要なこと

初心者の方が総合格闘技の試合に出るためには、

  1. 練習期間
  2. 練習の内容
  3. 試合に出るための準備
  4. 出場資格

を確認しておくことが必要です。

練習期間(1日5時間x1年)

総合格闘技の試合に出るための練習期間や時間については、日本のジムでは1年程度の期間毎日練習することが一般的のようです。

博多福岡の総合格闘技ジム MMA RANGER GYM は、「初心者がどのくらいで試合に出られるか」という質問に対して、

  • 未経験者の方の場合は少なくとも半年~1年間は毎日ジムに来て練習する必要があると思います

と答えています。

もっと早く出場できる裏ワザはないのか?と調べてみると、

  • 「一般的には1年程度だが、自分の得意な技のジャンル(寝技・レスリング・柔術など)だけの大会に出る方法だと、早くて3か月程度で出場する人もいる(個人差あり)」

という話もあります。(T-Blood 茨城の総合格闘技ジム)

1年も待てない!最速で試合に出たい!というなら、スタイルを絞って出場する方法もある、ということですね(総合格闘技ではなくなってしまいますが)。

海外では、 週に35~40時間のトレーニングが必要と言われています(Wiki How)。

週に35時間とすると、1日に5時間のトレーニング。日本のジムでは何時間を推奨しているのかわかりませんが、朝晩クラスに出たり、クラス外でトレーニングしたりと、初心者にとっては結構ハードな生活になりそうです。

練習内容(打撃・組技・寝技)

初心者が総合格闘技の試合に出るために必要な条件の基本は、

  • 打撃・組技・寝技の3つである程度のレベルに達していることです。

例えば、キックボクシング・レスリング・グラップリングの3つを習得する。

中心になるスタイル(バックボーン)を決めてそこから初めて広げるのも良いのですが、選んだスタイルがすべて含まれている総合格闘技のジムを選んでいるのであれば、同時に進めると効率的です。

打撃、組技、寝技を1つづつ取るのであれば、私のように立ち技のカンフーとムエタイのクロストレーニング(同時に習う)をして混乱したようなことにはならないと思います。

関連記事:MMAは難しい!?武道のクロス・トレーニングで苦労をしないコツ

ただ、始めたばかりの頃は覚えることが多いので、動きの記憶力に自信のない方は、ひとつづつ始めて、考えなくてもできるようになったら次のスタイルを学び始めるのが良いかもしれません。

2つの基礎練習

総合格闘技の初心者が試合に出るのに必要な練習内容は、まずは通常のクラスで、

  1. 技を習う
  2. パッドワーク(立ち技の場合)

を行います。

クラスでは、まず先生が見せたり說明する技を習って、ボクシングなどの打撃系のスタイルでは二人一組でパッド(ミット)を打って技を練習します(パッドワーク)。

下はムエタイやMMA用品のブランドYOKKAO(ヨッカオ)のインスタグラムで、選手がパッドワークをしている様子。

初心者が練習するときは、技や技のコンビネーションを何十回と繰り返して練習して、お互いに役割を交換して練習します。パッドをもって相手の攻撃を受け止めるのにも技術が要るので、どちらも良い練習になリます。

ムエタイのパッドワークは、シャウト(気合の発声)をすることでインパクトを強めるので、やっていて物凄く爽快で、パートナーと息が合うとめちゃくちゃ楽しいです。

ブラジリアン柔術(BJJ)などの寝技のスタイルでは、技のデモンストレーションを見たあと、二人一組で技の掛け合いをして練習をします。

試合のための2つの練習

さらに、初心者が試合に勝つための力をつけるためには、

  1. スパーリング(練習試合)
  2. 強化練習(Strength Training)
    • ウェイト、筋トレ、カーディオなど

などを行う必要があります。

スパーリングでは、マウスピースや防具などをつけて実際の試合に近いかたちで練習をします。

ムエタイなど打撃系のスパーリングでは、力を入れて打撃をせず、相手に軽く当てる程度で、主に技の速さや命中を練習します。

上のインスタは再びYOKKAOから。2人の選手がグローブをすね当て(シンガード)をつけてスパーリングの練習をしています。パンチやキックはダメージを与えない程度に軽く当てているのがわかります。

私のジムで試合に出ていたファイターたちは、試合に出るための体力やパワー、心肺能力を高めるためにウェイトトレーニングをしたり、ランニングも欠かさずにやっていました。

初心者のうちから、ジムのコーチやトレーナーに、ゆくゆくは試合に出たいという意思を伝えておき、試合のための練習を組んでもらいましょう。

試合に出るための3つの準備

試合に出ることを決めたら、準備をします。海外のハウツー情報ですが、総合格闘技で試合に出るための準備について書かれた記事の内容をご紹介しておきます。(引用元:WikiHow

  1. トレーニングのプラン
    • コーチやトレーナーとジムでの練習内容と時間配分を決める
    • 試合前の数週間は、トレーニングを緩くして、疲労の完全な回復を図る
      • 例えば、毎日60回の腕立てを試合2週間前に50回、一週間前は40回、という風に減らしていく
  2. 体調管理
    • 高タンパク、野菜、玄米や全粒粉のパンを食生活に取り入れる
      • 動物性蛋白に豆腐、豆、ナッツをプラス。
      • 野菜はケール・ビートルート、さつまいもなど
      • 食事の量は栄養士に相談をする。
    • (試合後)骨折やヒビ、脳震盪の兆候、縫う必要のある傷などがないかお医者さんに診てもらう
  3. その他の準備
    • 試合に必要な用具を揃える(マウスピースなど)
    • 出場する大会のルールを確認する
    • 可能であれば対戦相手の試合のビデオをみたりして作戦を練る
      • 試合前であれば相手を見て、自分に有利な部分はなにかを見出す

事前に重量階級を決めて申請をするので、食事の質の管理と同時に体重のコントロールも必要になりますね。

5つの出場資格

総合格闘技の試合の出場資格も、団体や大会によって異なりますが、例として アマチュアDEEP公武堂ファイトの大会のものを挙げておきます。

  1. 感染症がなく健康優良であること
  2. 未成年は保護者のサインがあること
  3. 40歳以上の出場を認めない大会もあるので確認が必要
  4. スポーツ保険へに加入していること(応急処置以外は自己負担になる)
  5. 参加費(5千円)

この大会では初心者はダメとか、経験が何年必要とは特に記載されていません。所属のジムがOKを出せば経験値に関わらず出られる事になっているようです。

感染症とは、風邪などだけではなく、接触して伝染る皮膚病なども含まれます。持病のある方はお医者さんに相談しましょう。

練習しているジムの衛生管理が悪くて水虫に集団感染したという事例もあるので、ジム選びも慎重に行いましょう。

関連記事:海外で武道教室を選ぶ時に大切な4つのポイント!

障害を持つ方については、昨年オーストラリアのブラジリアン柔術の試合を観に行ったときに盲目の黒帯選手が戦っていて注目されていました。

総合格闘技は立ち技があるので事例があるかわかりませんが、障害については特に否認条件として書かれてはいません。

覚えておきたいルール

総合格闘技は極力ルールや制限を排して行われる競技として有名ですが、法律上参加者の安全を確保するために、最低限のルールが設定されています。

現在、総合格闘技には世界統一ルールがありませんが、多くのメジャー団体が

  • NJDSCBが定める統一ルール(ユニファイド・ルール)

を採用しています。 NJDSCBとはアメリカのニュージャージー州アスレチック・コミッションのことです。

そのほかの団体も、ユニファイド・ルールに基づいていることが多いです。(日本では、MMA興行団体によってルールや反則が異なりますが、ユニファイドルールの影響を受けています)

初心者はまず、基本となる統一ルール(ユニファイド・ルール)にどんなことが書かれているのかを知って、そのバリエーションとして各団体のルールや反則を比較して理解すると良い思います。

基本的なルール

総合格闘技のユニファイド・ルールには、試合場となるケージの種類をはじめとした様々ルールが定められています。

ユニファイド・ルールを日本語でまとめた論文(2016年、 松宮智生著)のリンクを貼っておきますので、必要に応じて確認してみてください。 (国士舘大学図書館HPより)

このユニファイド・ルールで覚えておきたいのが、階級、服装、ラウンド、勝敗の決定方法と反則です。以下でひとつづつ見ていきましょう!

ユニファイドルールの9階級

ユニファイド・ルールには9段階の重量階級があり、規定は以下の通り。

タイトルマッチ以外の試合では1ポンド(453.592グラム)の許容重量が認められるそうです。フライ級以下のストロー級やアトム級を設定して11階級ある団体もあります。

ちなみに、各階級名の由来は、

  • アトム級=原子(ATOM)
  • ストロー級=わら(STRAW)
  • フライ級=ハエ(FLY)
  • バンタム級=小型種の鶏チャボなどの(BANTAM)
  • フェザー級=羽毛(FEATHER)
  • ライト級=軽量(LIGHT)
  • ウェルター級=強打(WELT)

など。軽量級を藁(わら)や蝿(フライ)とまで表現してしまうことに驚きですが、アトム(原子)まで行くと軽さの表現がすごい。そのうち超軽量のクウォンタム(量子)級とか出て来そうですね(笑)。

6つの服装規定

ユニファイド・ルールでは服装について、

  1. オープンフィンガーグローブの着用
  2. 上半身裸(男性)
  3. 下半身はスパッツかトランクス
  4. 股間プロテクターの着用(男性)
  5. 胸プロテクターの着用(女性)
  6. 股間プロテクター着用の禁止(女性)

が定められています。

オープンフィンガーのグローブの草分けはブルース・リーと言われているそうです(下の写真)。グローブをしたまま相手をつかめるような形に改良したもので、ゴリラの手みたいに見えますね。

特注のオープンフィンガーグローブを着用する
ブルース・リー(映画「燃えよドラゴン」より)

現在はここから小型化が進んで、総合格闘技の試合ではグローブよりも手袋に近いかたちになっています。

オープンフィンガーグローブをつけて闘う
浅倉カンナ・浜崎朱加選手
RIZIN公式HPより

大会によって異なる服装の規定の例としては、 シューズ・道着・シングレット・ロングスパッツ などがあり、日本の大会ではこうした衣類の着用が許されることがあるそうです。

大会や主催団体指定のものの着用が義務付けられる場合もあります。

関連記事:総合格闘技女子の階級とルール!海外MMAの歴史と最強・美人女子選手は?

ラウンドは2種類

総合格闘技ユニファイド・ルールのラウンド数は2種類あって、詳細は以下の通り。

統一ルールラウンド数1ラウンド
の分数
ラウンド間の
インターバル
ノンタイトル3ラウンド5分以内各1分
タイトルマッチ5ラウンド5分以内各1分

タイトルマッチ(王座決定戦)とノンタイトルマッチでラウンド数が異なります。ユニファイド・ルールでは男女で差がありませんが、日本の総合格闘技団体ライジン(RIZIN)では男子のラウンド数や分数を変えたり、特別ルールを設けたりしています。

3つの勝敗決定法

総合格闘技のユニファイド・ルールには、 試合の勝敗を決める3つの方法、サブミッション・ノックアウト・判定があります。

1.サブミッション

1つ目の「サブミッション(Submission、降参)」は、サブミット(Submit)=申し出るという言葉からきていて、関節技や絞め技をかけられた選手が、ギブアップの意思表示をすると敗北が決定します。

  • 1.サブミッション(降参)
    • フィジカル・タップアウト(合図)
    • バーバル・タップアウト(口頭)

意思表示の仕方は、空いている手や足を使って、相手選手の身体や地面を2回か3回叩く(タップする)ことで伝えるフィジカル・タップアウト(合図による降参)と、口頭による降参(バーバル・タップアウト)の2つがあります。

2.ノックアウト

勝敗決定の要素の2つ目のノックアウトは、TKO(テクニカル・ノックアウト)とKO(ノックアウト)の2種類があります。

  • 2.ノックアウト
    • TKO(テクニカル・ノックアウト)
      • レフェリーストップ
      • ドクターストップ
    • 打撃による失神(KO)

KOは打撃によって相手選手が意識を失ってしまった場合に自動的に勝敗が決まります。TKOは、相手選手はまだ意識を失っていないけれども、レフェリーが勝敗がついたと判断した場合、危険と判断したドクターがストップをかけた場合に勝敗が決まります。

3.判定

総合格闘技の勝敗を決定する3つ目の要素は、判定です。

  • 3.判定
    • 3人の審判がスコアカードで判定
    • 採点基準(評価の比重が高い順)
      1. 効果的な打撃
      2. 効果的なグラップリング
      3. 試合エリアのコントロール
      4. 効果的な積極性
      5. 効果的なディフェンスなど

判定は、それぞれ別の角度から試合を観る3人の審判がスコアカードでラウンドを評価して、試合終了までにサブミッションやノックアウトで決着がつかなかった場合に判定によって勝敗を決めます。

採点基準のルールは、総合格闘技の技術を5つの側面から評価して決められますが、打撃のほうがディフェンスよりも重視されるなど、評価の比重も決められています。

より積極的で効果的な戦い方をしていたほうが有利になるということですね。

試合エリアのコントロールとは、試合のペースやポジションなどをどちらが優勢に支配していたかなどが見られます。

反則の5分類

ユニファイド・ルールに限らず、総合格闘技のほぼ全ての大会で禁止されているものは、

  • 目潰し・金的攻撃・頭突き、人体に危険を及ぼす可能性のある急所への攻撃

です。

それ以外も含んだユニファイド・ルールの反則のスタンダードな基準を見てみましょう。ここでは、ユニファイドー・ルールを私なりの方法で覚えやすく分類して 、

  1. 使ってはいけない自分の身体の部位
  2. 攻撃してはいけない相手の身体の部位
  3. 使ってはいけない攻撃方法
  4. 反則になる攻撃のタイミング
  5. 反則になる態度や行為

に分けてご紹介します。

1.使用禁止部位

総合格闘技のユニファイド・ルールで使用が禁じられているのは、頭突きや噛みつきなど、頭や歯、爪などの身体の硬い部分による攻撃です。野生動物が使うような身体部位ですね。

総合格闘技の反則
(ユニファイドルール)
対象反則事項
使用禁止部位頭突き
かみつき
つばを吐きかける
罵声をあびせる
ひっかく
つねる

皮膚をつねったり引っ掻いたりというのは、効果的ですが格闘技の技とは言い難いので禁止しているのでしょう。つねるのも子どものやることですね(笑)。

つばを吐いたり罵声をあびせるのは、ストリートファイトやルールのできる以前の総合格闘技では禁止されていなかったのだと思いますが、あまり勇敢とは言えない行為ですし、見ていて気分の良いものではないので反則であって当然と言って良いでしょう。

2.攻撃禁止の部位

攻撃してはいけない相手の部位は、相手の健康をひどく損なったり重大な怪我をさせる可能性がある部分です。

指の関節などは小さいので狙って壊すのはカンタンですが、日常で使う大切な部分。壊すと相手選手の人生に多きな障害を負わせることになってしまうので反則です。

さらに、卑怯だからだと思いますが、皮膚への攻撃も禁止されています。(皮膚には神経が沢山通っていて、痛みを与えて相手をコントロールするにはもってこいの部位なのですが、これを許してしまうと単なる卑怯で見苦しい喧嘩になってしまうと思います。)

皮膚は外側だけでなく、口や傷の開口部などの身体内側の皮膚と言える粘膜へも攻撃してはいけません。(髪も皮膚系統の一部なんです!)

総合格闘技の反則
(ユニファイドルール)
対象反則事項
攻撃禁止部位
(危険部位)目潰し
股間 股間への
あらゆる攻撃
攻撃と掴み
手足の指 小さな関節への
操作的な攻撃
後頭部への攻撃
背骨 背骨への攻撃
(皮膚・粘膜) 引っ張る
開口部

傷口
指を入れる
引っ張る
(フィッシュ・フッキング)

背骨は、中枢神経が通っていて、損傷することで半身不随などになる可能性があるため攻撃は不可。 背骨がつないでいる後頭部(脳)や、内蔵をコントロールする神経のある仙骨(おしりの骨)も同様です。 仙骨や尾骨を含むかどうかについて、団体によって規定が異なる場合もあるそうですが、狙わないことに越したことはありません。

目つぶし、金的攻撃は反則で内臓への攻撃に分類されますが、腎臓へのパンチについてはユニファイド・ルールに記載が見られません。

カンフーには、相手の喉への攻撃(「鷹の爪」と言われる指での掴みや指先での突きなど)の技が当たり前のように伝わっていますが、喉は呼吸器の一部で生命維持に関わる部分であり、総合格闘技では攻撃がNGです。

3.使ってはいけない方法

肘や足や投げなどは、部位として使ってもよいとされていますが、使ってはいけない方法が決められています。

総合格闘技の反則
(ユニファイドルール)
対象反則事項
使ってはいけない方法 肘を垂直に使う
グラウンド状態(※)
の相手の頭を
足や膝で蹴る
踏みつける
投げ 相手を頭から垂直に投げ落とす
(パイルドライバー、
プロレスの脳天杭打ち)
相手を場外に投げる

上から順に、ひとつづつ見ていきましょう。

肘打ち

ユニファイド・ルールでは肘の使用が認められていますが、地面に対して垂直に頭部に肘打ちをすることが反則になります。

頭の頂点には百会(ひゃくえ)という全身の経絡が集まる急所があります。人間の骨の中でも特に固く尖っている肘を垂直に当ててしまうと命に関わる可能性があるため禁止されているのでしょう。

220px-Marc_apelé1
220px-Breaking_technique

写真右が、ユニファイドルールで反則になる肘打ちの角度(垂直)。写真左がムエタイで多用される、垂直でない斜め45度の肘打ち。これは防御にも使われます。

垂直でなければ、床に寝たグラウンド状態でも使用ができ、上になった選手・下になった選手どちらも使うことができるそうです。

グラウンド状態の相手への攻撃

「グラウンド状態」の定義については、今度ユニファイドルールが改定される予定なのだそうですが、ここでは足の裏と指以外が床についている状態と考えて良いでしょう。

  • 『グラウンド状態にある選手とは、足の裏以外の身体部位がマットについた状態の選手のことをいう。ただし、指1本ないし複数本だけをマットについた状態を除く』 (2020年7月までに採用予定の新定義) ドロップ・キックチャンネルの記事より

こうしたグラウンド状態の相手の頭を踏みつけたり、膝蹴りしたり、サッカーボールのように蹴ることは反則になります。(想像するだけで恐ろしいですが^^:)

反則になる投げ技

先程の背骨と中枢神経を守ることに関連して、相手を頭や首から垂直に投げ落とすパイルドライバーや、相手を場外に投げることも禁止されています。プロレスでよく使われる技ですね。

総合格闘技では受ける方が予測できずにこうした技をかけられると大変な怪我になってしまいますので、使用できません。

練習しなければこうした技を使うことは難しいと思いますが、テイクダウン(寝技に持ち込むために相手を倒す)のときなどに気をつける必要があるでしょう。

4.反則になる攻撃のタイミング

卑怯なタイミングでの攻撃はもちろん反則です。

総合格闘技の反則
(ユニファイドルール)
対象反則事項
攻撃のタイミング休憩中の相手へ攻撃
レフェリーの
保護のもとにある
相手への攻撃
ラウンド終了の
合図後の攻撃

ラウンド間の休憩中の相手、攻撃を受けて倒れ、レフェリーに安全の確認を受けている最中の相手、終了の合図後に攻撃することはできません。

一流の選手の試合では、こうしたところはきちんと守りつつも、決して気は抜かないでいつでも対応できるような姿勢が見られます。

5.反則になる態度や行為

態度や行為で注意すべきなのは、フェンスや相手の服やグローブを掴むと反則になってしまうことと、消極的な態度も反則になってしまうことです。

総合格闘技の反則
(ユニファイドルール)
対象反則事項
態度や行為 手で掴むこと ケージのフェンス
相手の衣服や
グローブ
違反 スポーツマンシップに反して
相手に怪我をさせるような
あらゆる行為
臆病な
行為
相手との接触を避ける
あらゆる消極的な姿勢
マウスピースを何度も落とす
怪我のふりをする など
(これらに限らない)
無視 レフェリーの指示を
はなはだしく無視する
妨害 コーナー(セコンド)の介入
有利になるために
髪や身体に異物を
塗布する

柔道などでは相手の道着をつかんでコントロールするのが基本ですが、あえて最低限の衣服を着用させる総合格闘技では服やグローブを掴むのは反則。リングの壁やフェンスを掴んで攻撃に利用するレスリングにような行為もできません。

また、慎重になりすぎて逃げ回ったり接触を避けたりしていると、消極的姿勢と見られて反則になります。

こうしていると何も起こらないうちに試合時間が終了し、判定するための判断材料もないことになって勝敗が決められないので、レフェリーから「何かしろ」と注意を受けたりもします。

その他は、レフェリーに従わない、スポーツマンシップに反する行為などもルールにかかれていることに限らず、反則の対象と判断される可能性があります。

試合出場とルール反則の必須知識(まとめ)

総合格闘技の初心者が試合に出るのに必要なこと、そして総合格闘技のルールと反則の必須知識をまとめると、下のようになります。

試合出場に必要なことは、

  • 最低半年から1年毎日練習に通い、打撃・組技・寝技の3つで力をつけるためにクラスで技の習得と練習をし、コーチに試合出場の意思を伝えて、そのためのスパーリングや強化練習を組んでもらうこと。
  • 試合出場の準備は、トレーナーの力を借りて、ベストな体調で闘えるトレーニングプランを立て、栄養や体重も調整する。可能であれば対戦相手の研究と戦略も練る。用具、大会のルール、出場資格を確認して必要なものを購入したりする。

ルールや反則の必須知識は、

  • 総合格闘技ルールの基本は、ユニファイド・ルールやその変化型
  • ラウンドは5分X3ラウンドまたは5ラウンドが基本
  • 勝敗の決定方法は、サブミッション(降参)・ノックアウト・判定の3種類
  • 反則は理由を理解して覚えることが大切
    • 頭・爪や歯などの硬い部分、つばや暴言などの見苦しい手段を使うこと、背骨や指の関節・目など相手に重大な障害を与えるような部分や皮膚・粘膜系統へ攻撃すること、肘打ちや投げ技も反則になる使い方がある、攻撃のタイミング試合中の態度も反則や減点の対象となる

総合格闘技のルールは、ボクシングなどと違って世界で統一されたルールが存在しないので、現状はユニファイドルールを理解して、それと比較するような形で各団体のルールを理解するのがわかりやすいとおもいます。

初心者の方が試合に出るには、試合に出る意思を固めて公言し、お金も時間も情熱も投入してトレーニングを優先した生活をシフトすることが大切だと思います。これができたら人生の中でも最高レベルに充実した1年を過ごすことができるはずです。

他の記事で武道・格闘技初心者の経験なども書いていますので、参考にしてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました