もうすぐ毎年恒例のリップルSwell国際会議の開催時期です。 今年のリップルSwellは価格への影響が少ないと予想されていますが、大きな影響が出る可能性が全くないとは言えません。
今年の開催国やイベントの予定内容と、重要な開催時間を日本時間でチェックし、リップル(XRP)の価格が今後上がらないと言われてきた理由を振り返って、今回の会議が価格上昇の契機となるのかという視点でSwellを迎える準備をしてみましょう。
リップルSwellの開催期間と要点!
開催期間は日本時間ではいつ?
2019年のリップルSwellは、世界有数の技術・金融センターとして有名な、シンガポールで 11月7日~8日の2日間にわたって開催されます。
日本時間での開催日程、開催時間、スピーチの開始時刻は以下の通りです。(現地時間記載の Swell公式ホームページのアジェンダより)
開催日程 (日本時間) | 開始時刻 | スピーチ 開始時刻 | 終了時刻 |
11月7日 (木曜日) | 8:00 | 11:00 | 20:00 |
11月8日 (金曜日) | 8:00 | 11:00 | 16:00 |
朝は8時からとなっていますが、実際には朝食をとりながらのミーティングなどが行われるので、正式なスタート時刻は両日ともに日本時間の午前11時で、この時間から注目のスピーチが始まります。

(Swell公式ホームページより)
リップルSwellの要点を確認!
Swellの参加者は、金融業界のサービス(銀行)、金融技術、決済関連の企業(リップル社もそのひとつ)、金融学界(研究者)、財政政策・ 中央銀行(政府)など各分野のリーダーに加え、ブロックチェーンに特化した専門家なども含まれています。Swellの開催期間中は様々な分野の要人が交流し、スピーチの他にパネルディスカッション、ブロックチェーン革新賞、コネ作りや会食などが行われます。
リップル保有者だけでなく、仮想通貨業界全体に注目されると言われる2019年のSwell。要点となるゲストによる基調演説とリップルCEOによるスピーチの予定を確認してみましょう!
3名の著名人ゲストによる基調演説
クリントン元大統領をゲストスピーカーに起用した2018年に比べるとインパクトが少なめとも言われていますが、こちらが2019年のゲスト基調演説の予定時刻(日本時間)。
【11月7日 | 木曜日 】 | |
開始時刻 | 終了時刻 | スピーカー |
11:30 | 12:30 | Raghuram Rajan 博士 (国際通貨基金) |
16:00 | 16:45 | Chan Heung Chee大使 (シンガポール 外務省) |
【11月8日 | 金曜日 】 | |
11:00 | 12:00 | Kamal Quadir氏 ( bKash社CEO) |
この3名のゲストによる基調演説は、会議全体のテーマや方向性を反映するので、主催者であるリップル社の意図を汲み取る上でどんな内容が話されるのかが大切になるでしょう。
リップル社CEOによるスピーチ
今回のSwellで、リップル社から”Global Payments that Finally Work “という題名のスピーチが用意されています。日本語でいうと「やっとマトモに使えるようになった国際決済」という感じでしょうか。自社製品である国際送金ソフトの宣伝をしているかのようなタイトルです。
2018年のSwellでは、リップル社から「xRapid」という リップル(XRP) を使った国際送金ソフトを商品化するという発表があったために、仮想通貨としてのリップルの実用化への期待感から市場価格が一時的に高騰しました。もし同じような期待要因が発表されれば、開催期間中(スピーチの時間帯)に価格の変動が起こる可能性があります。
今年のリップル社からのスピーチの予定時刻は、以下のとおりです(日本時間)。
【11月7日 | 木曜日 】 | |
開始時刻 | 終了時刻 | スピーチの内容 |
11:00 | 11:30 | リップル社CEOによる 開幕スピーチ |
【11月8日 | 金曜日 】 | |
12:00 | 12:30 | “Global Payments that Finally Work “ |
7日のスピーチはリップル社CEOによる開幕スピーチなので重大発表がある可能性は少ないと思われますが、Swell会議の意図や方向性が示唆されるので注目していて損はないでしょう。スピーチはそれぞれ30分程度。
もしかしたら金曜日のランチタイムに速報が飛び込んでくるかも知れませんね!この日はスマホをしっかり充電して出かけましょう。
スピーチの具体的な内容はまだわかりませんが、Swellの開催期間中のスピーチで、将来の価格変動に影響するような重大な発表があるかどうかに注目したいところです。
今後価格が上がらない理由は?
2017年のSwell以来、急激な高騰に次ぐ長い下落で低迷してきた仮想通貨、リップル(XRP) 。これ以上は上がらないと言われてきたのにはどんな理由があるのでしょうか?Swellを迎える前に、その理由を再確認しておきましょう。

信用低下で実用化に至らない
リップル社は、独自の仮想通貨リップル(XRP)だけでなく、この リップル(XRP) を使って国際送金・決済をする「Xrapid」という金融機関向けの国際決済のソフトウェア商品もつくりました。
これを金融期間が使ってくれれば、当然 リップル(XRP) が沢山使われるようになるので、リップル(XRP) には将来性があると期待されていました。
ですが残念なことに、 リップル(XRP) はこれまで大きな価格変動を見せてきたため、 リップル(XRP) を使う決済ソフトを導入するのにはリスクが大きいと金融機関にみなされて、現状ではまだ採用されていません。
採用の見込がまだ見えないので「上がらない」と言われているんですね。
今回のリップルSwellで「XRapid」の今後について触れられるのかどうか、新しい動きがあるのかどうかに注目したいところです。
市場競争に負けつつある
仮想通貨バブルの崩壊で仮想通貨自体の信頼値が下がったことに加えて、他の仮想通貨の種類が増えてきています。
リップル(XRP)は市場競争が激しくなると市場シェアが減り、価格上昇する可能性が少なくなると悲観視されて「上がらない」と言われています。
最近ではビットコインがデジタル・ゴールドとも呼ばれ、安全資産としての期待がより高まってきているようです。
まとめ
2019年リップルSwell開催時間(日本時間)と要点、リップル(XRP)の価値が今後上がらないと言われる理由について要約すると、以下のようになります。
- 開催期間
- 11月7日(木)~8日(金)
- 両日ともに午前11時開始
- 今回の2つの要点
- ゲストの基調演説から示唆される会議全体の意図と方向性
- リップル社によるスピーチに重大な発表が含まれるかどうか (8日正午)
- 今後リップルの価格が上がらないと言われてきた理由は2つ
- 実用化の見込みがまだない
- 業界の信頼低下と競争の激化
今回のリップルSwellで行われるスピーチ内容には、デジタル・アセットや新技術導入の今後の重要性というテーマが含まれています。たとえすぐに価格に影響するような重大発表がなかったとしても、金融界の要人が集まって議論したりアイディアを共有することによって、「Xrapid」の金融機関での採用、そしてリップルの流通量と価値の上昇につながって行くかも知れません。
リップルが今後、ライバルの他の仮想通貨を凌ぐ価値を創出していけるのかどうかを、暖かく見守るつもりでSwellを迎えましょう。
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