バッタ・イナゴはなぜ大量発生する?大群発生で中国の危機!?

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2月13日にUNFAO国連食料農業機関は、公式ホームページ(英語)で東アフリカで’Desert Locust(サバクトビバッタ)’という害虫が大量発生して繁殖を続けており、今後2か月にわたってエチオピア、ケニアでの増殖と孵化につながるという警告を出しました。

FAOは同時に、災害の発生を防ぐための協同協力の緊急要請を国際社会に対して発しています。

SNS上では「イナゴの大群」がインドを超えて中国国境にまで達したという動画や投稿が見られ、真偽は不明ですが、 「イナゴの大群」についてのコメントがたくさんツイートされています。

イナゴと言われていますが、誤訳で実は「バッタ」の大量発生であったことがわかったので、災害を起こすバッタについて調べてみました。

ウィキペディアによると、バッタの大量発生による災害、「蝗害(こうがい)」は、バッタがたくさん寄り集まって生活する「群生」に適した体(群生相(ぐんせいそう))という移動に適した体に変化して起こります。 このようにバッタが体を変化させることを相変異(そうへんい)と呼びます。

体が変化する前のバッタの体は「孤独相(こどくそう)」と言われ、バッタ同士がはお互いに離れようとする習性があります。

この孤独相のバッタが、ホルモンの影響などで群生相(ぐんせいそう)に変化するとバッタ同士がお互いに近づこうとするように行動も変化して、どんどん群れが大きくなっていくそうです。

孤独相のバッタも群生相のむれに入ると、移動に適した群生相の体に変化します。

バッタの相変異では、むれをつくるような行動の変化だけでなく、孤独相のときには食べなかった植物も食べるようになるそうです。これが農作物への被害になります。

普通のバッタが、「群れになる」「移動する」「食物を食べ尽くす」という蝗害(こうがい)を起こすバッタに変化をしてしまうんですね。仮面ライダーが敵キャラのショッカーに変身してしまうようなものでしょうか…。

蝗害を起こすバッタの種類はいくつも存在し、アフリカ、東アジア、オーストラリアなど、世界各地に生息しています。

バッタが群生相に変化して大量発生する環境的な要因は、中国では大規模な大雨や干ばつによるものだそうです。

日本をはじめ、多くの国は殺虫剤などの発達で、大量発生することはなくなっていますが(アメリカでは蝗害種のバッタが絶滅している)、アフリカやインドなど対策の行き渡らない国では現在も蝗害(こうがい)が発生し続けているそう。

SNSではイナゴの大群と言われていますが、歴史的にイナゴの大群が発生していたのは日本で、その他の国で蝗害を起こしているのはバッタの仲間です。

近現代の日本では、明治時代の北海道や1970年代の沖縄、80年代の鹿児島県離島、2007年にオープン前の関西国際空港の島で蝗害(こうがい)が発生していますが、他の国に比べて土地の狭さや日本に存在するカビなどへの感染によって蝗害が起こりにくくなっているとも言われています。

上記の2007年の関空でのトノサマバッタによる蝗害は、薬剤散布での駆除とカビへの自然感染で終息したそうです。日本は湿度が高く、カビは嫌われがちですが、実は災いから守ってくれている存在でもあったと知って驚きました。(風の谷のナウシカが胞子と呼ばれるカビを育てていたのを思い出しました…。)

今回東アフリカから大量発生して移動中のバッタは「サバクトビバッタ」という種類で、近年では、2003年から大量発生して、降水量や気温の低下によって2005年に終息しました。

蝗害(こうがい)を起こすバッタは卵を生むため、2年ほど連続して蝗害を発生させるそうです。

今回の群れは、歴史的にも蝗害を多く受けた中国にも向かっているとも言われています。

もし中国にまで達してしまったとしても、大きく経済発展してきた中国が自国を蝗害から守ることができること、そして国際社会が協同して蝗害を防ぐこと、そして気象が蝗害の終息に味方をしてくれることに期待したいです。

コメント

  1.   より:

    そもそも仮面ライダーはショッカーが作り出した怪人バッタ男でわ
    能改造され蝗害を引き起こす前にショッカーから脱出できたので正義のヒーローになっただけで

    • Hana より:

      仮面ライダーも蝗害を起こす可能性があったんですね。詳細な情報をコメントくださってありがとうございます!

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