敷居の高さで有名な、「ラーメン二郎」(二郎ラーメン)。その理由として頼み方がわかりづらい、間違えて怒られたり恥をかいたりしたくない!と思ってしまうなど、初めて訪れる人には少し勇気がいるラーメン店です。
ですが、その味にやみつきになる人も絶えない二郎。一度は試してみたいと思いますよね?
そこで本記事では、老若男女、誰もが自信をもってラーメン二郎を訪れることができるように、頼み方の基本、タイミング、注意すること、おすすめの頼み方や女性や初心者の方でもすぐに使える注文方法をご紹介したいと思います!
頼み方の基本
まずは、ラーメン二郎での頼み方の基本となる用語としくみをチェックして、おすすめの頼み方を予習してみましょう。
注文(コール)
ラーメン二郎では、口頭でする注文のことを「コール」と呼びます。
コール、つまり注文をする内容は、麺の硬さ、量、無料トッピングの3つです。
- 二郎での口頭の注文(コール)内容
- 麺の硬さ
- 麺の量
- 無料トッピング
ラーメンの種類や大きさは、自販機で買う食券を見せればわかるので、わざわざ店員さんに口頭で伝える必要はありません。
頼み方のしくみ
ラーメン二郎での口頭の注文(コール)が必要な場面は2回あります。
- 1回目:食券を買う前、または買った後(麺の硬さと量)
- 2回目:ラーメンが出される直前(無料トッピング)
1回目の、自販機で食券を買う前、または買った後に、店員さんから食券を見せるように言われます。そこでさらに、麺の硬さと量を聞かれるので、希望を答えます。
麺の硬さには基本、「硬め」と「柔らかめ」があり、麺の量には、「大」と「小」があります。これに加えてさらに「麺少なめ」などの希望を加えることができます。
2回目の、ラーメンが出される直前には、店員さんから「ニンニク入れますか?」 と聞かれます。そこで、 にんにくを含めた四つの無料トッピングを追加するかどうか、トッピングの量はどうするか答えます。
無料トッピングのバリエーションはこちら。
- ニンニク・野菜
- なし
- 普通・そのまま
- 増し(マシ=大盛り)
- 増し増し(マシマシ=特盛り)
- 油(あぶら)・辛め(味の濃さ)
- なし
- 普通
- 多め(オオメ)
無料トッピングにはニンニク、野菜、油、辛め(味の濃さ)を追加することができます。
おすすめの頼み方と理由
ラーメン二郎の頼み方にはバリエーションが沢山あるので、慣れないうちはどんな頼み方をしていいかわからないと思います。
敷居が高めのラーメン二郎では、注文のタイミングを間違えたり、大きさをよく知らずに頼んで残したら怒られたりすることにもなりかねないので、ここでは、おすすめの頼み方と例、おすすめな理由も合わせてご紹介します。
まずは1回めのコール(注文)時の麺の硬さと量について。
麺の硬さ
硬さは好みによりますが、 基本の硬さには、「硬め」、「普通」、「柔らかめ」があります。
- 麺の硬さ
- 硬め・普通・ 柔らかめ
硬めを受け付けていない店舗があるので、 硬さは聞かれた時だけ答えるのがおすすめです。
おすすめの麺の量
ラーメン二郎の麺の量は店舗によって違いますが、一般的なラーメンの量(普通)に比べて大は3倍、小は2倍の量があるのが特徴です。
- 麺の量(普通=一般的ラーメンの量)
- 大(普通の3倍)
- 小(普通の2倍)
小を選ぶと、麺の量をさらに減らすことができます。
- 小の麺を減量する
- 小、麺少なめ(普通より多め)
- 小、麺半分 (普通)
- 小、麺3分の1(少食の場合)
おすすめの麺の量は、「小、麺少なめ」「小、麺半分」。 「小、麺少なめ」 は普通よりも多め、 「小、麺半分」 は普通の大きさがいい人におすすめです。
おすすめの頼み方(1度目のコール・注文の仕方)をまとめると、こんな感じになります。
<食券を買う前・買った後>
店員さん:「麺の硬さと量はどうしますか?」
あなた:
「”柔らかめ”で、”小の麺半分”(普通の量)でお願いします。」
「”硬め”の’小’(普通の2倍)を下さい」
店員さん:「麺の量はどうしますか?」
あなた:
「”小”でお願いします。」
「”小”の”麺少なめ”(普通の量)を下さい。」
基本は小で、少食の方はさらに麺の減量を加えて頼む、と覚えておきましょう。
おすすめの無料トッピングの頼み方
無料のトッピングは2回目の難関、ラーメンが出てくる直前のコール(注文)です。
「ニンニク入れますか?」の質問に対する頼み方のおすすめはこちら。
- スタンダードなラーメン二郎の味
- 「そのままでいいです」
- ニンニクを増量
- 「にんにく増し」
- 油を多くしたり味を濃くする
- 「油多め」
- 「辛め多め」
さらに大増量にしたいときは「増し増し(マシマシ)」という言葉もありますが、初めのうちは使うことはないでしょう。野菜の増量(「野菜増し」)はかなり多く乗って来るのでよほど自信がある場合を除いて控えたほうが無難です。
「辛め多め」という言葉が少し不自然に聞こえますが、「辛めという名前のトッピング」だと思って注文するとよいと思います。
おすすめの頼み方(2度目のコール・注文の仕方)をまとめると、こんな感じ。
<カウンターに座ってラーメンが出される直前>
店員さん:「ニンニク入れますか?」
あなた:
「そのままでいいです」
「野菜増しでお願いします。」
「にんにく増し、油多め」
「油と辛め多めで。」
ラーメン二郎には専門用語がありますが、 基本的には自然な会話で聞かれたことを答えれば良いです。注文の際は「ヤサイニンニクマシ」呪文のようにと言っても、「お願いします」と言葉を続けてもどちらでも良さそう。周りの人のマネができればそれにならっても良いでしょう。
ちなみに、増量が使えないお店は、小岩・相模大野(マシ以上)松戸駅前・上野毛(マシマシ)です。
品川店の野菜増量は、別用語で、「ダブル・トリプル・タワー」の3種類だそうですので、ご注意を!
女性や初心者がすぐ使えるコール
さて、ここまででラーメン二郎の頼み方の基本を見てきました。色々あったので、読んでるうちに忘れてしまったかもしれません。
また、二郎はとにかく量が多いので残すと気まずい、店によってルールが異なる、カロリーや塩分が高い!ということから、 女性や初心者の方におすすめな 何も考えずにそのまますぐ使えるコールを用意しました。
1.<食券を買う前後>
「麺の硬さどうしますか?」と聞かれたら?(聞かれるまで答えない)
- 下の3つの中から選んで答える
- 「普通」「硬め」「柔らかめ」
「麺の量は?」と聞かれたら?
- 下の3つから好みに合わせて答える
- 「小、麺少なめ(=普通より多め)」
- 「小、麺半分(=普通)」
- 「小、麺3分の1(=少食)」
最初のコール(注文)はこれでOK!続いて2度目のコール。
2.<カウンター席についてラーメンが出される直前>
「ニンニク入れますか?」(=無料トッピングの量)と聞かれたら?
- 「油抜き、味薄め」
- (重すぎない選択でカロリーや塩分も低め)
- (ニンニク・野菜は普通についてきます。)
- 「そのままでいいです」(言うのが簡単)
これさえできれば、頼み方においては大丈夫。ぜひ使ってみてくださいね。
知っておくと便利な情報
頼み方がわかって、大安心。最後に、ラーメン二郎に行く前に知っておくと便利な情報を付け加えておきます。
ラーメン二郎での心得・マナーのススメ
- 他のお客さんの行動を観察する(ルールに例外がある)
二郎の基本ルールや方針に例外があるお店もあるので、「こうあるはずだ」という思い込みをせずに、周りのお客さんの様子を見ながら行動してみて下さい。
- 頼み方は、聞かれたことだけを答える
聞かれてないことを早まって答えたりして迷惑にならないように、聞かれたことだけを答えるようにすれば間違えがありません。基本はお店に従うという姿勢で行動しましょう。
- 例外)「ニンニク入れますか?」には4つの無料トッピングについて答える
聞かれたことだけ答えると間違えるのは、無料トッピングの部分です。
- 水とレンゲは座る前にとる
いったん座ったら二度と立たなくていいようにしましょう。(混雑している二郎で席が空くと混乱のもとになります)
- 髪留め(女性)、 ティッシュ、1000円・小銭を用意しておくのがおすすめ
なくて困った、ということがないように。髪留めはスープに髪が付かないように。男性客が多いイメージのラーメン二郎ですが、髪さえまとめておけば、極上のラーメンを楽しむ上で男女の差は皆無です!
- 麺と豚(チャーシュー)は先に食べる方が無難
麺はスープを吸って肥大するので先に。豚は食べ切れなくて残すと気まずいので。
これらを押さえておけば、まずは初回のラーメン二郎進撃で打ちのめされることはないでしょう!
おまけ:海外の反応
「世界に誇る日本代表」という分類でラーメン二郎の記事を書かせて頂いたので、ご参考までに海外の方の反応をご紹介しておきます。

こちらは、日本の知られざる魅力を紹介するサイト「A Different Side of Japan」を運営されているドニー・キンバルさんのインスタグラム。
ある日、ポケモンGOを1日中やって30キロも歩いた(!)後、ラーメン二郎三田本店で栄養補給をすることに。
二郎さんご本人がカウンターで腕を振るう様子に感動し、数あるチェーンの中で三田店が1番だと思う、と書かれています。
そして読者へのメッセージはと言うと…?
- 「どんなことがあっても、”大”を頼んじゃだめ!”小”でさえ山盛りなんだから…」!
ということで、ラーメン二郎での基本は小、というところは世界の胃袋に共通の認識なんですね(当たり前か笑)。この方、二郎に精通しているように見えますが、はじめて行ったときにはどうやってコールしたんでしょう?外国の方が初めから日本語で「ヤサイマシマシ!」とか言えている姿はあまり想像がつかないですよね。
「小」を力説されているところを見ると、間違って「大」を頼んで失敗してしまったことがあるのに違いありません(笑)。こうして勇敢にもいくつもの苦労と失敗を乗り越えて常連になられたのでしょう。
私たち初心者は先輩方の失敗に学んで、ぜひとも苦労抜きのスムーズでおいしいラーメン二郎の体験をしたいところですね。
まとめ
頼み方が難しいと言われるラーメン二郎でのおすすめの頼み方と女性や初心者でもすぐに使えるコールのまとめです。
- 食券を買う時の「硬さと量」のおすすめの頼み方
- 量は「小」で十分!
- 女性や初心者はさらに「麺少なめ・麺半分・麺1/3」を追加を推奨
- 硬さは聞かれた時だけ答える
- ラーメンが出される前の無料トッピングのおすすめの頼み方
- 「にんにく入れますか?」と聞かれる
- 「そのまま」が簡単
- 「ニンニク・野菜増し」「油・辛め多め」が増量の頼み方
- 「油抜き・味うすめ」「そのまま」は女性や初心者におすすめ
- 「にんにく入れますか?」と聞かれる
- 「ニンニク」の質問以外は聞かれたことにだけ答える
確かに言われる通り、普通のラーメン店に比べると気をつけなければいけないことがありますが、「聞かれたことだけに答える」「無料トッピングはニンニクのところで答える」「基本は小を頼んで、必要に応じて麺の減量を頼む」ことをおさえておけば困ることはないでしょう。
これを知らなかったら戸惑うこと間違いないですが、まずはじめはこれを知っておけば大丈夫。はじめは無理をせずシンプルな注文を心がけましょう。
通うに従ってお店のルールや特徴なども身体に馴染んで、他のコールにもチャレンジできるようになるはずです!
次郎でのマナーを知るのにはこちらもおすすめ
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