銀行口座や電子マネー、クレジットカードやポイントカードまで、キャッシュレス化による「お金の多様化」 によって逆に家計の管理は複雑になりつつあります。
そんな多様なお金を一括管理できる人気の家計簿アプリZaimは多くの人に利用されていますが、ほとんどの人が金融連携などが便利な無料版を使っているのではないでしょうか?
ここでは、一見わかりにくいZaimの有料版の金額・料金とお得なプランの選び方、複数アカウントや医療費控除などの有料機能についての口コミ情報、今後のZaimの提供サービスの変化についての考察などレミアム版にするべきかどうか考える上での参考になる情報をお伝えします。
クレジットカード払いや支払い方法で変わる年間コストの比較、「家計の改善額2倍」の成果につながる有料機能の利用価値とは?
それでは早速、プレミアム版の金額から確認していきましょう!
有料版の金額
Zaimのプレミアム(有料)版の料金はいくらでしょうか?公式サイトが分かりづらいので、ひと目で分かる表にまとめてみました。
(Zaimのウェブサイトには税込・税抜が混じって記載されていて比較しにくかったので、消費税率を10%としてすべて税込の価格に計算しなおしました。端数の関係で実際に請求される料金と多少誤差がある可能性があります。参考の料金としてご覧下さい。)
Zaim (税込) |
プラン | 1ヶ月分の金額 | 1年分の金額 | 支払い方法 |
---|---|---|---|---|
ウェブサイトから契約 |
月プラン | 440円 | 5280円 | クレジットカード |
年プラン | 365円 |
★4378円 |
||
アプリから契約 | 月プラン | 480円 | 5760円 | アプリから課金 |
年プラン | 400円 | 4800円 |
- 契約方法を選ぶ
契約の方法も、Zaimのウェブサイトから契約する方法と、Zaimアプリから契約する方法の2種類があり、どちらから契約しても、パソコンと、スマホなどのモバイル端末の両方でZaimを使うことができます。
- 支払い方法
支払い方法は、ウェブサイトから契約した場合はクレジットカード払い、アプリから契約した場合は、App Store(アップル製の端末)やGoogle Playストア(Android端末)で設定している支払い方法でアプリを通じて課金されます。
- プラン(支払い回数)を選ぶ
プランは月々支払う月プランと1年分まとめて支払う年プランから選びます。
お得なプランはどれ?
Zaimのプレミアム(有料)版の料金は契約方法とプランによって金額に差があります。
- 最安値はクレジット払い+年まとめ払い
ウェブサイトからの契約(クレジットカード払い)と年プラン(まとめ払い)を選ぶと年に4378円、月に換算すると月365円と一番安くなります。
30日間の無料お試しができるので、使ってみて良さそうであれば、上の表を参考に、ご自分に合った契約方法と支払い方法を選択してみてくださいね。
プレミアム会員のお試しページから申し込むことができます。
無料のお試しをキャンセルをする場合は、終了日の24時間前までには解約が必要ですのでご注意下さい。
有料会員になる方法
すでに無料のユーザー登録されている方は以下の手順でZaimのプレミアム(有料)会員になる事ができます。
- Zaimに無料ユーザー登録してログイン
- 「三」マーク→「 設定」→「アカウント設定」
- 表示される 「プレミアム会員のご紹介」 から契約
パソコンから登録する場合、Zaimのウェブサイトは何がどこにあるかちょっとわかりづらい感じがしますので、上の3つのステップを踏んで契約してみてくださいね。
無料ユーザー登録をしてログインすると、画面右上の「三」マークをクリックしてメニューを開き、設定をクリックしてメニューをスクロールし、「アカウント設定」の欄の「プレミアム会員のご紹介」をクリックすると契約内容の画面に移行するので、ここからプレミアム会員の契約を行います。
有料会員サービスの口コミ
さて、Zaimはその無料コンテンツの便利さから多くの人に利用されていますが、年間5千円前後のプレミアム(有料)版に投資してみた人の口コミや評価はどんなものでしょうか?
現時点でのアプリのレビューやネットでの口コミの中で有料会員が使える機能に関するものを見てみましょう。
無料版にない機能は?
現在、Zaimのプレミアム(有料)会員サービスには以下の機能がありますが、△のついている機能は今後有料になったり機能が制限される可能性があります。
カテゴリー | 機能 | 無料会員 |
---|---|---|
スマホ(アプリ) 向け機能 |
複数アカウント | ☓ |
ScanSnap連携 (スキャナでレシート取込) |
△ | |
スタンプ(広告)省略 | ☓ | |
分析機能 | 残高グラフ | ☓ |
保険・ローンの見直し | △ | |
給付金検索 | △ | |
医療費控除 | △ | |
金融連携 | 優先・手動更新 | ☓ |
データの保存期間 | 手入力 | △ |
レシート入力 | △ | |
金融連携入力 | △ | |
データの入出力 | ダウンロード | △ |
まずは有料会員のサービスの機能についての口コミをまとめたものを見てみましょう。
広告の省略
無料版で常に表示される広告をわずらわしく感じる人も多いでしょう。有料(プレミアム)版を使った方は1日一回以上にZaimを開いて見るのを目安に有料への切替を勧めています。
- 広告(スタンプ)の非表示機能の口コミ
- Zaimを1日一回以上見る人におすすめ
広告に関しては、口コミを見ていると「全く気にならないので無料で十分!」という人もいれば、逆の意見の人もいて、使う人の好みにもよるという感じがしました。
入力前に広告(スタンプ)が表示されるようなので、有料にして非表示にできれば時間の短縮にもなるでしょう。
複数アカウント
Zaimは無料会員だと、家族用・個人用など分けて使おうと思うと、それぞれアカウントを作って、ログイン・ログアウトをして別のアカウントに切り替えなくてはならないのですが、有料(プレミアム)版なら同じ画面上でワンタッチで切替ができるのが好評価されています。
- 複数アカウント機能の口コミ
- 別のアカウント(家族用・個人用など)にワンタッチで切替できるので
- ログアウトして他のアカウントにログインし直す手間が省けて便利
ただし、メールアドレスを複数持っている人などは、別々の画面でログインして同時に管理ができればログイン・ログアウトの手間なく複数アカウントが維持できるかも知れません。
ScanSnap連携
Zaimの有料(プレミアム)サービスはScanSnapという富士通製のスキャナーと、SnapLiteというデスクライト兼iPhoneを利用したスキャナーに対応しているので、これらを利用してレシートを連続で読み取ることができます。
連続読取りとは、便利そうな響き!ですが、ScanSnapのスキャナーのお値段は2万円程度。 このあたりに関しての口コミは見つけることができなかったので、個人的な意見を言うと、
- 既にこのスキャナーを持っている人
- レシートをため込んでしまいがちな人
に便利な機能と言えるかなと思います。
SnapLiteというデスクライトの方は残念なことに販売終了していてサポート2019年度末までになっているので、現実的には使用ができない状況。iPhoneを利用したデスクライト兼スキャナーという面白い商品なのに、残念です。
ScanSnapのiX100かiX1500を持っていない人がこの機能を使うには、新たにスキャナーを購入する必要があるんですね。(もし買うなら私はコンパクトなiX100にしたいです!)
口座残高のグラフ
私は文字や数字よりも図の方が理解がしやすいタイプで、小学生のころ本を読んでいる時に挿絵のページがなかなか出てこないと非常な苦痛を感じたものですが(笑)、お金の管理も視覚的にできたほうが圧倒的に楽だと思います。
そんなことを可能にするのがZaim有料(プレミアム)版の残高グラフ。口コミではこの機能の評価が高いです。
- 残高のグラフ機能の口コミ
- 収支が可視化されるので、(節約の)弱点の把握ができる
- グラフ化されてひと目でわかり把握しやすい
残高グラフでいくらお金が出入りしたのかを推移表で目に見えるようになる機能は、より直感的に現状を把握できるので、お金を使う時にどのくらい抑えたら良いのかなどが感覚的にわかって節約に役立っているようです。
無料版を使っていて、数字だけで全体像を把握しづらい、という方にピッタリな機能。
給付金検索
住んでいる地域ごとに色んな種類の給付金があって、知らずに損していることもあることから、給付金が検索できるツールがZaimにはあります。
給付金検索は無料会員でも使えますが、有料(プレミアム)の機能は自分のプロフィールに合わせた給付金を自動で探してくれます。 給付金検索に関する利用者のコメントは・・・
- 給付金検索機能の口コミ
- 家族構成など自分に合った給付金を自動で抽出できるが、無料の機能で十分
この機能に関しては口コミでは無料で十分と言う意見が。検索する時間や手間が惜しい!という場合にこの有料ツールが生きそうです。
医療費控除
医療費控除の申請のサポートもZaimの有料(プレミアム)サービスの1つ。
- 医療費控除機能の口コミ
- 確認や申請が面倒な医療費控除額の計算をしてくれて楽
- 確定申告の作業の負担を軽減してくれるのが良い
- Zaimに過去に入力した内容を申告用のフォームに出力してくれるので転記の手間が省ける
- よく病院を利用する人や薬をたくさん買う人におすすめ
医療費控除の機能は、申請に必要な細かい計算や転記の負担を軽減してくれるので、確定申告が必要な人、特に病院や薬などの医療費が細かくかかる人に重宝されているようです。
普段からZaimを使って医療費などのデータを蓄積しておく必要がありますが、時間と手間の短縮ができることを考えると価値あるサービスと言えるでしょう。
金融機関連携
Zaimの銀行口座など多くの金融機関と連携してくれる機能はZaimの目玉機能でもあります。
- 金融機関連携機能の口コミ
- リアルタイムで残高が確認できるのが良い
金融機能連携については、無料版では1日一回しか更新できない銀行口座等との収支情報の連携が、有料(プレミアム)版でリアルタイムに確認できます。
無料版でこの点が不便に感じている人が多いので、ここが有料に切り替えるポイントにもなっているようです。
優秀な機能は今後有料版に移行?
Zaimの無料で便利な機能はたくさんありますが、今後一部の機能が有料(プレミアム)になったり機能が制限される可能性があります。
口コミやレビューを見ていると、
- Zaimは長年使っているユーザーが沢山いる
- Zaimはコツコツ不具合や新機能をアップデートし続けている
- そうした継続的な機能改善がユーザーに喜ばれている
- でもアップデートで逆に不具合や機能低下が起こったりもしている
- それによってユーザーが離れる現象も起きている
- それでもめげずにコツコツ改善を続けている
という状況が見て取れました。
レビューを見ていて感じたのは、 かなり良心的に無料サービスを提供しているので、 「無料で提供できる範囲を超えててしまっている」んだろうなというところです。
Zaimのユーザーに非常に喜ばれていた機能として、ユーザーがお金を使った場所を読み込む店舗検索というものがありました。 この機能はグーグルの技術を利用していて非常に高性能だったのですが、この機能に関しての低評価が最近のレビューに掲載されていました。
- 「アップデートを境に変わってしまい、全く使えなくなった」など無念のコメント。
Zaimの回答をみると、
- Google Placeという高機能のサービスは高額でもあるので、使い続けることができなくなったために他のサービスに切り替えざるを得なかった
とのこと。無料のユーザーを沢山抱える状況では無理もないでしょう。
Zaimではユーザーからの不具合や機能改善の意見に対する回答・サポートがしっかりされているようなので、アップデートで不具合が多数でたり、こんな風に現在も対応中の不具合がありますが、この辺の無料版での問題が改善されると、キズのなくなった優良な機能は有料(プレミアム)版に移行していくのではないかと思います。
今後機能が制限される可能性のある機能には以下のようなものがあります。
- 保存期間が1年以内に制限
- 手入力データ
- レシート読取りデータ
- 金融連携の入力データ
1年は結構短いので、どんどんデータが消えていくと焦りますよね・・・。データのエクセルへのダウンロードなども制限されるようなので、こまめにデータの整理をしなければならないのは手間かも知れません。
有料版を使うべき理由は?
Zaimプレミアム(有料)版の金額・料金と口コミについてのまとめです。
- 有料版の金額はクレジット払い・年契約が最安値(4378円/年)
- 口コミ情報から有料版はこんな人におすすめ
- Zaimを1日一回以上見る人 (広告を消したい)
- 家族と個人アカウントなど複数管理する人
- ScanSnapを持っている人
- レシートを溜め込んでしまう人
- 数字より図で直感的に把握したい人
- 確定申告をする人で病院や薬を数多く利用する人
- 金融機関の収支情報をリアルタイムで把握したい人
これに当てはまらない人も、さらに今後の提供サービスの変化を考慮すると、
- これまでの対応から考えると、現在の不具合は順次改善されていく
- 改善されたサービスが今後有料版に移行する可能性もある
- 無料版のデータの保存期間が制限されると余計に有料版の価値が高まる
- 有料版を使うと手間や時間を削減できる
- グラフ表示等で直感的な収支管理能力が身につく
ことが有料版を使うべき理由となると思います。
有料版についてのより詳しい機能についてはこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
Zaimの公式サイトによると、「プレミアム会員は無料会員と比べて家計の改善額が2倍以上」とのこと。節約節約、ということも必要ですが、その節約を助けてくれるサービスを利用することは、他に使えるお金や時間を生み出すことにつながり、結果的に支出ではなく投資になるということなんですね。
時は金なり!Zaimの有料・プレミアムサービスは、今後自分のお金を投資して、手間を省くことで時間を生み出したりお金の管理能力というリターンを得ていきたいという方に必要なサービスとなっていくでしょう!
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