調理時間も短く、何かと重宝するそうめんですが、何度も食べると飽きてきてしまいますよね。特に夏場はそうめんの気分だけど、またか・・・ということになることも多いと思います。
この記事では、マンネリしがちなそうめんを日々楽しくいただけるように、味付け・トッピング・調理方法の3つの視点からアレンジする方法をお伝えします。風味を良くするごま油、奇想天外なトマトの使い方、簡単すぎるのに飽きないレシピ、人気の各国風アレンジなども。
材料と分量を含めた調理方法を短くまとめて流し読みできる形でご紹介しているので、すぐに作れてしまいますよ。
それでは、まずはつゆや味付けのアレンジから見ていきましょう。
つゆ・味付けのアレンジ
めんつゆのおいしさは誰もが認めるところですが、そうめんを食べるたびに使うので、少しめんつゆの味に飽きてきたりしますよね。
そうめんの味付けやつゆにどうにか変化をつけられないか?見ていきましょう。
味の簡単アレンジ
まずは、そうめんのつゆなどの味付けを簡単にアレンジする方法からご紹介します。
風味を変える
一番簡単なのは、食べる前の風味づけにかけるものを変えてみること。
- そうめんつゆに柚子胡椒を入れる
- すだちをしぼる
- ごま油をたらす
といったアレンジ方法があります。
トマトを使う
細かく切ったトマトとバジルをつゆに入れて、オリーブオイルをたらすだけで、イタリアン風の簡単でいつもと違ったアレンジになります。

メ~テレより
中華風では刻みトマトをつゆに入れてラー油を垂らすという方法も。ピリ辛が好きな方に良さそうです。
ごまドレッシングを使う
そうめんをサラダ風に、かつそうめんらしく食べるならごまドレッシングを使ってアレンジをします。
- ごまドレツナサラダそうめん(2人分)
ごまドレッシング(大さじ4)にツナ(1缶)のしぼり汁、めんつゆ(大さじ5・2倍濃縮)、水大さじ5を混ぜてタレを作ります。
茹でて洗い、水気を切ったそうめん3束をお皿に盛り付け、食べやすい大きさに切った野菜(塩ゆでしたブロッコリー1/4個、ミディトマト4-5個、きゅうり1/4本)をのせて、作ったタレをかけて完成です。
ただごまドレッシングをかけるだけだとサラダサラダしすぎて、主食という感じがしませんが、ツナ缶の油とめんつゆのしっかりした味と合わせることで、ちゃんとした一品になるところが秀逸。
(参考レシピ)
つゆや味付けのアレンジは、ごま油やごまドレッシング、すだちや柚子胡椒といったものををつゆにかけたり、トマトを使うと簡単にできるんですね。
人気の味付けアレンジ
ちょっと手間でもおいしい味の一品が食べたい!と思うこともありますよね。シンプルなそうめんでも、ひと手間かけることで何倍もおいしくなります。
ここでは人気の味付けのアレンジを2品見てみましょう。
冷凍トマトのイタリアン
味付けに少し凝ってみるなら、イタリアン風にアレンジしたそうめんを試してみましょう。
- おろしトマトのイタリアン風そうめん(2人分)
まず、あらかじめフルーツトマト(2・3個、300g)のヘタをとって4・5時間冷凍しておきます。
オリーブオイル(大さじ1)とにんにくのみじん切り1/2)かけをフライパンで弱火にかけて香りを立たせてボウルに移し、そこに、冷凍しておいたフルーツトマトをおろし金でおろします。
これに、塩(小さじ2/3)と茹でて洗って水気をきったそうめん3束を加えて和え、器に盛ります。(酸味が強すぎる場合は、砂糖を少し加えます)そして、ルッコラ(30g)と生ハム(50g)をのせて、オリーブをオイル(大さじ1)をかけるだけ。
(参考レシピ)
かき氷のように冷たいトマトのさっぱり感と、オリーブオイルや生ハムの濃厚感がバランスのいい一品。トマトをすり下ろすという発想がおもしろく、オシャレな感じがします。
豆乳を使って韓国風に
こちらはヘルシーに豆乳をつゆとして使ったアレンジのそうめんレシピ。
- 豆乳豚キムチそうめん(2人分)
茹でて洗い、水気を切ったそうめん3束を丼に盛り、これに塩(小さじ⅔)を混ぜて溶かした無調整豆乳(500ml)を注ぎ、塩と酒少々を入れたお湯でさっと茹でたしゃぶしゃぶ用豚肉(80g)、細切りしたきゅうり(1/2本)、食べやすく切ったキムチ(60g)、半分に切ったゆで卵(1個)をのせて、ごま油を少々垂らすだけ。
(参考レシピ)

メ~テレより
豚肉、豆乳、キムチとお肌に良さそうな材料たっぷりで、かつ美味しい一品。豆乳に塩を加えるだけで立派なかけ汁になるとは驚きです。
飽きない味のアレンジ
さっぱりしたつゆの味に飽きたら、少し濃厚な和風の味付けにトライしてみましょう。
- ごま味噌とくず豆腐つけ麺つゆ(2人分)
すりごま(大さじ3)、みそ(大さじ1)、砂糖(小さじ1/3)をすり混ぜたものに、めんつゆ(大さじ2・4倍濃縮)と水(180ml)を加えて溶き伸ばして器に盛り付けます。
これに、キッチンペーパーで水気を取って粗くくずした木綿豆腐(1/4丁・90g)、小口切りにして塩を少し振ってしんなりさせたきゅうり(1/2本)を乗せ、みょうがの小口切りを少々乗せると、そうめんのつけつゆのできあがり。
茹でて洗って水をよく切ったそうめんをつけていただきます。
(参考レシピ)
つゆに豆腐をくずし入れることで、つゆがの味が重くなって、より満腹感も得られるでしょう。
トッピングのアレンジ
シンプルなそうめんは、具材を変えることで飽きのこない変化をつけることができます。
簡単なトッピング、子供にも人気のアレンジ、そして変わったアレンジも見ていきましょう。
簡単トッピングアレンジ
トッピングを変えるだけの簡単なそうめんのアレンジのバリエーションにはこんなものがあります。
錦糸たまごを炒(い)り卵に
そうめんに乗せる錦糸たまごは、きちんとたまご焼きを作って、さらに細く錦糸状に切るのに手間がかかります。
発想を変えて、フライパンでパラパラとした炒り卵にしてしまってそうめんに乗せるというアレンジもアリです。たまごを炒るときに、ごま油と塩を少し加えると風味がよくなりますよ。
缶詰を活用する
缶詰はそれこそ、開けて乗せるだけの超簡単アレンジ。
- 魚缶
意外にそうめんと相性が良くおいしいと言われるのが、魚の缶詰。定番のツナに限らず、サンマの蒲焼き、サバの水煮や醤油煮の缶詰などもいけます。
にしんそばが美味しいのと同じかも知れません。サンマの蒲焼きにはワサビを乗せるのがおすすめだそう。
- 肉缶
肉系では、コンビーフや鶏の水煮が活用できます。
肉の缶詰だけだと不健康な感じがするという方は、野菜同士で相性のいいキムチとトマト、もしくは梅とオクラのコンビネーションをいっしょに食べるととバランスが取れると思います。
子供向け&人気のトッピング
さて、次は子供ウケもする人気ののアレンジ。人気の定番はツナです。
- ツナと卵のシンプルそうめん(1人分)
そうめん(1束)を少し固めに茹でて、フライパンにごま油を敷いて炒り卵をつくります。油を切ったツナ(1/2缶)と茹でたそうめんを入れて、めんつゆを適量入れて手早く!混ぜ合わせるだけです。トッピングには刻み海苔を。
洗い物を少なくするには、フライパンでそうめんを茹で、水気を拭いて同じフライパンで炒り卵をつくります。卵も直接フライパンに割り入れると簡単!
2人分作るなら、そうめん2束、卵2個、ツナ1缶でできます。
(参考レシピ)
ごま油とめんつゆの味がしっかりとついて、あっさりとしすぎず満足できそうな一品です。
飽きないアレンジ
なんと、そうめんでも濃厚な明太バターパスタのようなものが作れるんです。簡単でかつ飽きのこないアレンジレシピをご紹介します。
- 明太子バターそうめん(1人分)
茹でて水気を切ったそうめん(1束)を、溶き卵(1個)を入れた器に加え、醤油(小さじ1)を入れて和えます。お皿に盛って、有塩バター(5G)と明太子(30G)、刻みのりをお好みで乗せるだけ。
(参考レシピ)
パスタを茹でるより簡単で、そうめんを使うことでカロリーも少し押さえながら明太バターの濃厚な味が楽しめる素晴らしいレシピ。書いているだけでおなかが空いてきちゃいます(笑)。
調理方法のアレンジ
そうめんは茹でるだけにあらず。そうめんのアレンジには調理方法を変えることができます。飽きない調理法のアレンジは以下をご覧ください。
簡単にアレンジ
とにかく簡単にアレンジしたい!という場合には、調理時間が短くてスタンダードじゃないこちらのレシピを。
- 豚ねぎ塩そうめん(調理時間5分 2人分)

引用元:Nadia
豚肉100Gを水2.5カップ、鶏ガラスープの素(大さじ1)、醤油(小さじ1)、塩(小さじ1/2)に入れて火にかけてひと煮立ちさせ、予め茹でて器に盛ったそうめん(2束)にかけます。黒胡椒・ごま油・万能ねぎをお好みでかけるだけ。
(参考レシピ)
そうめんだからゆで時間も短くて簡単、さらに塩ラーメン風のスープが変わったアレンジになって重宝しそうですね。
- つゆなし弁当そうめん (調理時間15分 1人前)

kurashiruより
こちらはお弁当用につゆなしで味わえるアレンジのレシピ。お家でも使える、食欲減退したときの一品です。
電子レンジで火を通して冷ました鶏むね肉(50g)を手で割いて、2倍濃縮のめんつゆ(小さじ2)と白すりごま(小さじ1)を混ぜます。
茹でて氷水で冷やしたそうめん(1束)と、梅干しの果肉を包丁で叩いてペースト状にした梅干しの果肉(1個)・ごま油(小さじ1)・かつお節1パック・塩ふたつまみを和えてお皿に盛って、上のむね肉をのせ、小ねぎをちらしてできあがり。
お弁当にするなら、梅と和えたそうめんを6つから8つに分けて丸めたものに具をのせて詰めると◎。
(鶏肉をレンジで加熱する時は、耐熱皿を使い、ラップはふんわりとかけ、500ワットで2分ほどを目安にしてください)
(参考レシピ)
梅とごま油が食欲をそそりますね。レンジを使うからお鍋も1つで済んでしまう、簡単アレンジです。
子供向けの焼くアレンジ
そうめんはゆでて食べるもの、は常識ですが、実は焼くことや炒めることだってできるです。子供もよろこびそうな、焼きそば系アレンジはこちら。
- そうめんチャンプルー(4人分)
切った玉ねぎ(中1個)・ピーマン(3個)とツナ(70gx2缶)のオイルごとフライパンで強火で1~2分炒め、ゆでて水を切ったそうめん(4束)を加え、粉末だしの素(16g程度)を入れてなじませたから、強火で1分炒めて水分を飛ばしてできあがり。仕上げに小口ネギや花かつおをトッピングすると沖縄っぽくなります。
(参考レシピ)
炒めるときに麺どうしがくっつかないようにするためには、少し固めに茹でるか、ゆでたあとにごま油をふってからめて30分ほど置いておくと良いですよ。
- パッタイ風そうめん (2人分)
少し凝って、タイ料理のパッタイ風にアレンジしてみても美味しそう。
フライパンで炒り卵(2個)を作って取り分けておき、豚肉(80g)と刻んだニンニク(1かけ)を炒めます。
45秒ゆでたそうめん(3束)を洗って水をよく切ったあと、炒めた豚肉に加えて、水(1/2カップ)とナンプラー(大さじ1)を加えて炒めまぜながら汁気を飛ばし、もやし(70g)、刻んだ二ラ(50g)、炒り卵を加えて炒め合わせ、砕いたピーナッツをふりかけ、くし切りにしたレモンをのせてできあがり。
炒めるのにごま油を使い、砂糖を少々加えると本格的な味になると思います。
(参考レシピ)
飽きない揚げアレンジ
そうめんが炒められるなら、まさか揚げアレンジだって?・・・できるんです!
- あんかけそうめん焼きそば(1人分)
鍋底から3cmの油でそうめんを170℃で3分揚げて、あんかけの具材を作ってかけるだけ。野菜と豚バラ、片栗粉と鶏ガラスープの素があれば30分ほどでできてしまいます。
フライパンで豚肉に火が通るまで炒めてから、野菜を加え、水(100ml)と醤油(小さじ2)・鶏ガラスープの素(小さじ1/2)を加えて沸騰させます。
片栗粉(大さじ1/3)・水(大さじ2/3)を混ぜたものを入れて混ぜ、とろみがついたら火からおろし、器にもりつけた揚げそうめんにかけます。
(参考レシピ)
3cmの油の量と170℃の温度、3分の揚げ時間、水と片栗粉の割合(2:1)を覚えておけば揚げ物とはいえ、手軽に作れそうです。
人気の温かいアレンジ
そうめんを温かい汁で煮たものをにゅうめんと呼ぶのだそうです。素麺は麺の種類で、にゅうめんは、温かいそうめんの料理名なんです。
冷たいそうめんに飽きたら、温かいアレンジをしてにゅうめんにするのも一つの手段。
- ゆで鶏とゆずの温麺(2人分)

ELLEより
水から鶏もも(1枚)をしょうがや塩(小さじ1/2)こしょうと煮込んでアクをとり、ナンプラー(小さじ1/2)と砂糖(小さじ1/2)を加えてスープをつくります。これを、茹でたそうめんに注いで、ゆずなどの薬味をのせます。
(参考レシピ)
鶏を塩で揉んで冷蔵庫で寝かせる、パクチーを使う、みょうがを乗せるなどは材料や時間があれば加えると良いと思います。
そうめんアレンジの種類(まとめ)
それでは、そうめんのアレンジについてのまとめです。
- そうめんは、味付け・トッピング・調理方法を変えてアレンジできる
- 味付けやつゆはごま油やドレッシング、トマト・豆腐・豆乳などでアレンジ
- トッピングは、炒り卵・魚や肉の缶詰、ツナ、明太子バターなど
- 調理方法は、
- ぶっかけ汁にしたりつゆなしにする
- 焼きそばのように炒める
- 揚げてあんかけにする
- 温かいにゅうめんにする
といったアレンジ方法があります。
シンプルな割に、意外と色んな応用が効くのがすごいですよね。バリエーション豊かなレシピを見ていて、私はそうめんに対する考え方が180度変わった気がします。
ちなみに、ゆでたそうめんを洗う理由は、ぬめりを取るのと、麺を締めてのどごしや歯ごたえを良くするためだそうです。洗わなくても食べることができますが、つゆにつけて食べる時は洗って水を切るひと手間かけると、よりおいしく食べられます。
ぜひ、常識にとらわれないそうめんの色々なアレンジを楽しんでくださいね!
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